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中医学の豆知識

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中医学の基本を知ることで
漢方薬をより身近に、使いやすく

普段の暮らしのなかでは中医学に触れる機会は少なく、あまり馴染みのない人も多いかもしれません。
中医学についての基礎知識を知り、漢方薬への親しみを深めてみましょう。

  • 漢方薬・西洋薬・民間薬の違いとは?

    現在の日本で用いられている薬剤は、主に「漢方薬」「西洋薬」「民間薬」の3つに分けられます。
    それぞれの特徴や長所はどのようなものか、比較をしながら説明いたします。
    原則として薬剤の使用は病院や薬局の判断に従うことが最善ですが、自分の使用している薬についての理解を深めることは大切です。

    漢方薬(中薬)の特徴

    漢方薬(中薬)の特徴

    中医学または日本の漢方学にもとづいて用いられる薬で、生薬(天然の植物・鉱物・動物をそのまま用いる薬)を配合して用いるのが一番の特徴です。心と肉体を切り離せないものとし、「病気=心身のバランスの乱れ」と捉えます。そのため、漢方薬の効能も心身のバランスを整え、人間本来の自然治癒力を高めるようなものです。同様の症状であっても個人の体質などに合わせ処方は変わります。副作用を持つ薬もありますが、知識の積み重ねにより危険なものは使われなくなってきています。

  • 西洋薬の特徴

    西洋薬の特徴

    西洋医学の理論にもとづき、実験を重ねて研究された薬理作用をもとに処方される薬剤です。基本的には人工的に合成された単一の化学物質で構成されています。西洋医学では心と肉体は別のものとして扱われ、病気はいわば「精密機械の故障」のようなものとして捉えられます。そのため、患部や原因のある部位を特定し直接効果を発揮する対症療法が主になり、同様の症状であれば同様の処方がされるのが普通です。また、薬理作用の強さに応じて副作用も強くなる傾向にあります。

  • 民間薬の特徴

    民間薬の特徴

    民間薬はなんらかの伝統医術にもとづいたものではなく、昔から暮らしの知恵として経験則的に用いられてきた薬のことです。多くの場合、漢方薬と同様に生薬を用います。漢方薬は及ぼしたい効果に応じて複数の生薬を組み合わせて処方しますが、民間薬はおおむね単一で用いられます。専門的な知識が不要な分、手軽に使え副作用などもほぼないことが多いですが、効果も弱く本格的な疾病の治療には適しません。また、民間薬はたとえば「いぼとりにはハトムギ」「吹き出物にはドクダミ」というように、症状と生薬が1対1で結び付けられていることが多いのも特徴です。